【5】ダイアモンドの4C(クラリティについて)

雑学

ダイアモンドや貴金属(金・銀・プラチナ)の硬さを調べていて
参考になるブログを発見。保存用に引用します。
引用に問題があれば削除します。

※個人的に参考になったのは
【7】指輪の地金の物理的性質 です。

クラリティーは、不純物や傷の有無のことです。ダイヤモンド内の不純物は、光の透過率に影響があるだけではなく、乱反射が起こり、ダイヤモンドの特徴の虹色の光がぼやけて、白っぽい光り方になります。

クラリティーのグレードは、良い方から、FL、IF、VVS1、VVS2、VS1、VS2、SI1、SI2、I3、I2、I1 となっていきます。クラリティーの鑑定では、Iグレードのものは肉眼でもわかる内包物があるのですが、それ以降は10倍のルーペで調べて、その内包物や傷の大きさや量、場所などを考慮して決められます。このクラリティーのグレードもカラーと同じで万国共通です。

クラリティーグレードを調べる際には、熟練者が10倍のルーペで調べてとなってますが、ルーペで見える程度の不純物はミクロンオーダーなので光に回折や干渉を起こします。実際に光の乱反射に影響を全く与えないレベルといえば、これまた100nm オーダーです。ギリギリ10ルーペで見える範囲です。なので、この10ルーペで熟練者いうのは、まあ、そこそこ的を得た鑑定方法だと思います。

ただ、クラリティーグレードが低い全てのダイヤが、内包物が透過率に影響して光量を落とすことで、乱反射を起こして白っぽい光り方になってしまうかというと必ずしもそうではありません。同じクラリティグレードでも、どこに、どのような、どの大きさの内包物かで影響はまるで違います。この辺の判断は難しく、

FL は熟練者でも内包物や傷が見つけられない。
IF は内包物は見つけられず、表面に僅かな傷がある。
VVS クラスは、本当に僅かな内包物や傷が発見できる。
VS クラスは、僅かな内包物や傷が発見できる。
SI クラスは、肉眼で発見できる僅かな内包物や傷がある。 とこれまた曖昧な表現です。

ここで、どのくらいのクラリティーがダイヤモンドの輝きに影響するかを考えたかったのですが、判断基準が定量的なものではなく「熟練者が見て」という曖昧なものなので、科学的な定量的な考察は難しいです。

仕方がないので、このクラリティーに関しては、世界で信頼度が高い鑑定機関 GIA のホームページの内容を紹介するに留めます。

GIA のホームページの説明を見ると「大抵の SI クラスのダイヤモンドの内包物は、肉眼で上から見て綺麗に見えるので、適度な値段で買える、とても美しいダイヤモンドである。しかし、幾つかの SI クラスのダイヤモンドは、簡単に肉眼で内包物が分かるので、ペンダントやイヤリングに使うのには良いが、婚約指輪に使うべきではない」とハッキリ書かれています。宝飾品店が言うのではなくて、鑑定だけを生業にしている鑑定機関が言っているのです。こうハッキリ書かれると、婚約指輪には使いづらいですね。

そして、VSクラスのダイヤモンドの説明には「VSクラスのクラリティーの典型的な内包物は、とても小さな無色の欠陥や傷なので、それらは美しさを損ないものでは無いので、とても良いダイヤモンドだ」と言っています。そして、「VVS 以上のクラスのダイヤモンドは、VSクラスに対して見た目の違いはないと認識した上で、その希少性に価値を感じた人が買うべきだ」と言っています。このような説明を読むと、VVS クラス以上は値段は高いけど、値段が上がっても、美しさは VS クラスと変わらないと GIA に言われてしまっているような気がします。これも宝飾品店が言うのではなくて、GIA が言っているのです。

鑑定を完全に信用するならば、VSクラスのダイヤモンドを買うのが、最もコストパフォーマンスが良いとのことです。そして、稀少性という意味では 、今の日本では VVS クラスのダイヤは、それほど珍しいものでは無いので、VVS クラスのダイヤを買うのは、鑑定に対する一種の保険の意味合いだけのようです。なので、稀少性ということを考えたら「傷や内包物がほとんど無い」ではなく「傷や内包物が全くない」と謳われている FL、IFクラスを買うべきだと思います。とは言っても、あくまでも自己満足で、美しさには影響はほとんど無いですが…。

しかし、こういってしまっては何ですが、婚約指輪は美しいダイヤを買うものでは無くて思い出を買うものです。その婚約指輪にコストパフォーマンスなどと言った価値観を持ち込むのは寂しい気持ちもします。このような内情を知った上で、一見無駄と思えるものに、お金をかけることも、思い出を一層深いものにする要因に繋がるのではないでしょうか?
うーん、科学的ではない!!

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