【6】貴金属(金・銀・プラチナ)の物理的性質

雑学

ダイアモンドや貴金属(金・銀・プラチナ)の硬さを調べていて
参考になるブログを発見。保存用に引用します。
引用に問題があれば削除します。

※個人的に参考になったのは
【7】指輪の地金の物理的性質 です。

指輪の枠には、貴金属を使われることが多いです。
貴金属とは、プラチナ属に属する周期表の第5周期の Ru(ルテニウム)、Rh(ロジウム)、Pd(パラジウム)、Ag(銀)と、第6周期の Os(オスニウム)、Ir(イリジウム)、Pt(プラチナ)、Au(金)の8種類の金属で、貴金属には、高い比重、錆びにくいなどの特徴があります。

錆びにくいと言っても、空気中で高温に熱すると酸化するものも多いです。
そして、銀は酸化しくいですが、硫化し易い特徴があります。
銀は放っておくと表面が白く濁ってきますよね。
硫化とは簡単に言うと、そのことです。

まず、これらの貴金属の特徴を纏めておきましょう。

融点比重Hv
Ru2,31012.4220
Rh1,96312.4101
Pd1,55412.041
Ag96110.524
Os2,70022.5350
Ir2,44322.4220
Pt1,76821.440
Au1,06419.322

融点を見ると、金、銀は貴金属と呼ばれる金属の中では、低い温度で溶ける金属であることが分かります。
また、ルテニウムから銀までの第5周期の貴金属は比較的比重が軽く、オスニウムから金までの第6周期の貴金属は比重が高いことが分かります。つまり、金やプラチナなどは、第6周期の貴金属なので、持ったときにずっしりと重厚感を感じます。

また、最後の項に表した値は Vickers hardness と呼ばれる値です。
Vickers hardness とは、金属表面に鋭角に尖ったダイヤモンドを置き、上から加重をかけたときに、どの程度凹むかで測定される金属硬さを示す指標です。金、プラチナは、ずっしりと重厚感がある反面、単体では非常に柔らかい金属です。

オスニウムやイリジウムは、重厚感があって硬いので、指輪に使うにはとても良い金属ですが、金やプラチナなどよりも稀少性が高く、非常に高価なものなので、指輪の枠には直接使いません。

そのため、比較的産出量の多い、金やプラチナを指輪の枠に使うことが多いです。
ただ、金やプラチナは柔らかく、そのまま指輪の枠として使うのは難しいので、割金という幾つかの金属と混ぜ合わせた合金として指輪の枠に使うことが多いです。割金についての詳しい説明は「指輪の地金の物理的性質」で詳しく説明しますが、ここでは簡単に、指輪に使われる割金の一般論を説明します。

昔は、割金に安く簡単に硬くできるという理由で、ニッケルやコバルトを使っていました。
しかし「金属アレルギー」の問題が叫ばれるようになり、最近では、割金に同じプラチナ属の貴金属が使われる傾向が増えています。

しかし、金属アレルギーには、注意が必要です。
というのは、金属アレルギー自体は完全に解明されていません。
ニッケルやコバルトは、金属アレルギーになる率は高いですが、金、銀、プラチナなどの貴金属も全く金属アレルギーが無い金属では無いようです。金属アレルギーは個人差が多く、どんな金属でも完全に大丈夫とは言えません。

また、貴金属の価格ですが、ご存じのようにプラチナは高価な金属です。値段は金の倍位します。
金もそこそこ高価な金属です。それに対して、銀は、金やプラチナに比べると1桁、2桁安いので、同じ貴金属と呼ばれる中でも、価格差はかなりあります。

しかし、実は金やプラチナよりも、割金に使われる貴金属の方が、遙かに高価な金属である場合が多いです。
日本でプラチナの割金に多く使われているパラジウムは、今はプラチナの高騰で、プラチナより安いですが、パラジウムの方がプラチナよりも値段が高い時期もありました。

また、先にも軽く触れましたし、詳しくは「指輪の地金の物理的性質」で説明しますが、指輪の表面のメッキ材として多く使われているロジウムや、割金として欧米で多く使われているイリジウムやパラジウムなどは、プラチナよりも高価な金属です。

なので「指輪の枠はプラチナの価格で決まっている」という宣伝は全くの嘘です。
現在、プラチナの価格がの高騰していると言われていますが、10万円程度の指輪の枠としてのプラチナの原料代は2万円程度です。しかし、指輪の枠としてのプラチナは、単なるインゴットよりも高く取引されているようです。
その辺りの事情も「指輪の地金の物理的性質」で説明します。

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