【9】鑑定書の4Cとダイアの輝き

Diamond

ダイアモンドや貴金属(金・銀・プラチナ)の硬さを調べていて
参考になるブログを発見。保存用に引用します。
引用に問題があれば削除します。

※個人的に参考になったのは
【7】指輪の地金の物理的性質 です。

「ダイヤモンドの善し悪しは鑑定書の4Cで判断できる」と時々聞きます。消費者が言う分には問題は無いですが、業者や専門家と称している人も平気で口にします。それには、多少の誤解があると思っています。そんなことを纏めてみたいと思います。

ダイヤモンドの4Cのうち、客観的に評価できるものは、カラットと、カットのうちのプロポーションだけです。これらは、グレードと言うよりも数値でハッキリと表現できます。カットのシンメトリーも、個々の判定項目のズレを数値で何%と明記可能なものですが、数値をキチンと明記されている鑑定書はありません。

カラーは、マスターストーンとの比較で判断されますが、これは科学的に透過率を測定する訳ではなく、見た感覚で決めています。人間の目は、その日の体調で、見え方が違うので、同じ人間が鑑定してもランクが1つ2つ変わることはあると思います。ましてや、沢山の人が違った目で鑑定している鑑定結果では、ランクが1つ2つ違っても不思議はありません。その程度の大らかさの鑑定だと思います。

そして、クラリティーと、カットのうちのポリッシュは、鑑定基準自体が曖昧な表記で、鑑定士の主観で判断されている項目なので、鑑定機関や鑑定士を信用するしかないと言うのが正直なところです。

例えば、クラリティーなどで、VS グレードの基準は「熟練者が10倍のルーペで見て、発見が困難な内包物や傷」です。しかし、お客に内包物を見せて「VVS クラスだと内包物はわからないですよ」と言うお店もあります。「内包物は黒の方が白より目立つので、黒い内包物の方が小さくて良い」というのも聞いたことがあります。ただ、VS グレードの定義は「熟練者が見て発見が困難」です。「見た目に影響がない透明な不純物」です。だから「VS クラス以上なら美しさに差は無い」と GIA は言うのです。これだと「素人が見て発見が容易」ですよね。鑑定書の鑑定とは、その程度の客観性の基でおこなわれているものです。

しかし、大手の鑑定機関なら、全く見当はずれのランクを示すことはないだろうと、ある程度は信用しても良いのではないかと思います。しかし、それでも、鑑定のランクが1つ2つ変わってしまうのは仕方がないと思います。ランクの1つ2つの違いで目くじらを立てるよりも、1つ2つ間違っていても不思議はない程度の大らかさで、鑑定結果は判断するものだとと思います。

また、僕は欧米の鑑定の方が、日本の鑑定よりも正確だと思っています。その理由は、日本の鑑定技術の水準が、欧米に劣っていると感じている訳ではありません。日本と欧米の文化的な背景が違いを出していると思ってます。欧米では、鑑定機関はごく少数しかありません。そして、アメリカは、不当な評価をすると賠償問題に波及する文化です。なので、ダイヤモンドは中立機関で鑑定するというシステムになっています。一方、日本は、中小の鑑定会社を含めると数限りなく鑑定機関が存在します。それらの鑑定に対しては国家資格も無ければ、鑑定に法的責任もありません。そして、粗悪品を売ることで、会社の信用問題は生じても、粗悪品を売られた消費者は法的に賠償を請求できません。

日本で粗悪品販売として「ココ山岡事件」が有名ですが、あの事件は「ココ山岡が5年後に販売価格で買い戻すと約束して高額なダイヤモンドを売りつけておいて倒産し、売りつけられた人達はダイヤ買い取って貰えず、売られたダイヤも粗悪品だった」ということです。問題になったのは、このマルチ商法的な売り方であって、ダイヤが粗悪品だったということには何処も責任追及はされていません。

また、欧米と日本では消費者意識にも違いがあります。欧米ではグレードの低いダイヤも、グレードが低いことを認めた上で、その安さを納得した上で買って、自信を持って身に付けます。なので、街の宝石屋さんなどでは、普通に低いグレードのダイヤが沢山置いてあります。グレードの高いダイヤは、ブランドものとして、これもまた重宝されます。

一方、日本では、グレードの低いダイヤを身につけると、必要以上に劣等感を感じるようです。なので、ブランドと呼ばれないお店にも、低いグレードのダイヤはあまり置かれていません。ここでいうグレードとは、本当に綺麗かというよりも、鑑定書にどんな記載がされているかです。日本は本当に綺麗なダイヤか…よりも、鑑定のグレードを気にします。欧米では他人の婚約指輪のダイヤのグレードを聞くなんてことはしませんが、日本では「誰々は○○カラットで、△△カラーだって!」みたいな会話が普通にされるようです。そのような土壌がある日本では、低く鑑定されたダイヤの需要はほとんど無いのです。

そして、前に述べたように、日本では鑑定結果に法的責任もなければ、粗悪品を売られた消費者は法的に賠償を請求できません。そうなると、カラーやクラリティーの評価には、市場原理が働くようになります。特に、安さを売りにしている業者は、甘く鑑定する鑑定会社が重宝がられます。鑑定会社も、鑑定を甘くしないと注文が来ないので、評価は必然的に甘くなるようです。

日本の場合、鑑定の技術云々ではなく、そのような背景が鑑定に影響するようです。その結果、2つ以上の鑑定機関が下した鑑定が違ったら、良い方を取ります。なので、聞いたこともない鑑定機関の鑑定が付いているダイヤモンドも要注意ですが、同じお店なのに、あるダイヤには○○鑑定所の鑑定書、別のダイヤには△△鑑定所の鑑定書という鑑定書の出し方をしているところも要注意です。

このように…
「ダイヤモンドの善し悪しは鑑定書の4Cで判断できる」と時々聞きますが、僕は4Cだけを気にしてダイヤモンドを選んだのでは、本当に良いダイヤモンドに出会うのは難しいと思っています。しかし、鑑定書の値は一つの目安にはなると思います。鑑定書である程度良い値が書いてあるものが、とんでも無く酷いものだと言うことは少ないと思います。ただ、最高級の輝きを… と考えた時には、鑑定書の値なんて全く参考にならないと思います。

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